注文住宅を建てるなら、家族がくつろぐリビングはもちろん、どこか心安らぐ和の空間も欲しい。そんな想いを叶えるのが、リビングに隣接する「続き間の和室」です。
このレイアウトは、空間に広がりと多彩な機能性をもたらすため、多くのおしゃれな注文住宅で採用されています。
しかし、一歩間違えると
- 「古臭い印象になってしまった」
- 「リビングとの調和が難しい」といった後悔につながることも。これだけは避けたいですよね。
この記事でわかることは
- 続き間和室のリアルなメリット・デメリット
- 小上がり和室など、かっこいいレイアウトとは
- 空間デザインのコツと失敗しないためのポイント
この記事では、リビングと和室の続き間を検討しているあなたへ、後悔しないための基礎知識から、真似したくなる「かっこいい」レイアウトにするためのポイント、快適な空間デザインのコツについてプロの視点で解説します。
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どちらを選ぶべきか迷っている方や、それぞれの特長を知り住まい探しに活かした方はぜひ参考にしてください。
レイアウトや空間づくりに役立つコンテンツ
・デザイン性の高い一軒家をつくるための10のアイデアとヒント ・おしゃれな家のデザインを魅力的にするポイント ・キッチンのパントリー、3つのタイプ別メリット・デメリット
リビング続き間の和室って実際どう?メリット・デメリットを解説
まずは、この人気のレイアウトがご自身のライフスタイルに本当に合っているのか、基本的なメリットとデメリットから確認していきましょう。憧れだけで採用するのではなく、現実的な使い勝手をイメージすることが大切です。
リビングと和室を続き間にする4つのメリット
リビングと和室を一体的に使える続き間には、デザイン性以外にも多くのメリットがあります。
- LDKに開放感が生まれる:仕切りを開放すれば、リビングと和室が一つの大空間に。視線が奥まで抜けることで、LDK全体が実際の帖数以上に広く感じられます。
- 多目的に使えるスペースになる:普段は子どもの遊び場、来客時には客間、時には洗濯物をたたむ家事スペースやテレワークの書斎など、シーンに応じて役割を変えることができます。
- 家族の気配を感じながら過ごせる:キッチンで料理をしながら和室で遊ぶ子どもの様子を見守ったり、夫婦それぞれが別の空間にいながらも同じ時間を共有したりと、家族のつながりを育みます。
- 気軽に横になれる癒やし空間:フローリングのリビングとは違い、い草の香りが心地よい畳の上にごろりと横になれるのは和室ならでは。心からリラックスできるスペースになります。
知っておくべきデメリットと対策
魅力的な続き間ですが、採用してから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、考えられるデメリットと、それをカバーするための対策も知っておきましょう。
- デメリット①:個室としての独立性が低い
- 来客用の寝室として使う場合、リビングの音や光が気になりやすい。
- 対策:遮音性のある仕切り戸を選んだり、間取りの工夫でリビングから少し奥まった位置に配置したりすると良いでしょう。
- デメリット②:LDKの匂いが移りやすい
- キッチンからの料理の匂いが畳や壁紙に染み付く可能性があります。
- 対策:高性能な換気扇を導入する、消臭効果のある壁紙を選ぶ、水や汚れに強い和紙畳を採用するなどの方法があります。
- デメリット③:デザインの調和が難しい
- 洋風のリビングと和室のテイストが合わず、ちぐはぐな印象になることがあります。
- 対策:後述するデザイン術を参考に、色合いや素材感を統一させることが重要です。
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【目的別】我が家の和室の使い方
和室の役割をあらかじめ具体的に決めておくと、間取りや仕様が考えやすくなります。
- 来客用:布団を収納できる押入れや、プライバシーを確保できるしっかりとした扉は必須です。
- 子どもの遊び場:おもちゃを収納できるスペース(小上がりの床下収納など)があるとリビングが散らかりません。転んでも安全なクッション性の高い畳がおすすめです。
- 書斎:カウンターデスクを造作したり、集中できる間接照明を計画したりすると、快適なワークスペースになります。
「完全な個室」vs「ゆるやかな仕切り」どっちを選ぶ?
続き間と言っても、仕切りのデザインで空間の印象は大きく変わります。用途に合わせて最適なタイプを選びましょう。
- 完全な個室:プライバシーを重視するなら、光や音を遮りやすい「引き戸」や「パネルドア」が最適です。
- ゆるやかな仕切り:常にリビングとの一体感を保ちたいなら、空間を圧迫しない「格子戸」や「ロールスクリーン」、「デザイン障子」などがおすすめです。
【タイプ別】かっこいいリビングと和室の続き間レイアウト実例
ここからは、注文住宅で特に人気の高い「かっこいい」レイアウトのパターンを4タイプご紹介します。ご自身の理想のイメージに最も近いものを見つけてみてください。
おしゃれ度No.1!立体感が生まれる「小上がり和室」のレイアウト
リビングの床から一段高くした「小上がり和室」は、最もモダンでおしゃれに見えるレイアウトです。段差が空間に立体感とリズムを生み出し、腰掛けるのにもちょうど良い高さになります。また、小上がりの床下を大容量の引き出し収納にできる点も、子育て世代にとっては非常に大きなメリットです。
開放感と一体感を重視するなら「フラットな続き間」レイアウト
リビングと和室の床の高さを揃えた「フラットな続き間」は、最も開放感が得られるレイアウトです。仕切りを開け放てば、広々とした一つの空間としてシームレスに利用できます。段差がないため、小さなお子様やお年寄りがいるご家庭でも安心。お掃除ロボットがスムーズに移動できるのも嬉しいポイントです。
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空間をゆるやかに分ける「格子戸・デザイン障子」を使ったレイアウト
リビングとの仕切りに、光や視線が抜ける「格子戸」やデザイン性の高い障子を採用するレイアウトです。完全に空間を閉ざすことなく、和室の独立性も保てるため、「つかず離れず」の絶妙な距離感を演出できます。木の格子がインテリアのアクセントとなり、空間の質感を高めてくれます。
リビングの一角に設ける「モダンな畳コーナー」という選択肢
独立した「部屋」ではなく、リビングの一角に3〜4畳ほどの「畳コーナー」を設けるレイアウトも人気です。壁や扉を設けないためコストを抑えられ、常にリビングと一体の空間として活用できます。家族の気配を感じながら少しだけ違う雰囲気でくつろぎたい、という場合に最適な選択肢です。
かっこいい続き間を演出する4つのデザイン
理想のレイアウトを決めたら、次はディテールにこだわりましょう。素材や照明など、少しの工夫で空間の「かっこよさ」は格段にアップします。設計士さんとの打ち合わせでぜひ伝えたい4つのポイントをご紹介します。
琉球畳(縁なし畳)とカラー畳の選び方
モダンな和室に欠かせないのが、縁のない正方形の「琉球畳」です。畳の目の向きを互い違いに敷く「市松敷き」にすると、光の反射で色が違って見え、非常にスタイリッシュな印象になります。近年は、定番の若草色だけでなく、グレーやブラウン、ネイビーなどカラーバリエーションも豊富。リビングのテイストに合わせて選んでみましょう。
間接照明を効果的に使ってホテルライクな空間に
和室の照明をダウンライトやシーリングライトだけでなく、「間接照明」にすることで、空間は一気に上質になります。小上がりの足元や、天井を一段下げる「折り上げ天井」に照明を仕込むと、柔らかく落ち着いた光が広がり、まるで高級旅館のような雰囲気を演出できます。
リビングと調和する壁紙(クロス)と天井の素材選び
続き間をかっこよく見せるには、リビングとの一体感が重要です。基本的には、和室の壁紙や天井もリビングと同じものを選ぶと、空間につながりが生まれて広く見えます。もしアクセントを加えたいなら、壁の一面だけ色や素材感の違うクロスを貼る「アクセントウォール」がおすすめです。
あえて洋風に。プリーツスクリーンやロールスクリーンの活用法
「和室だから障子」という固定観念を捨ててみるのも一つの手です。和紙のような風合いを持つ「プリーツスクリーン」や、すっきりとした印象の「ロールスクリーン」は、モダンな内装と相性抜群。リビング側のカーテンやブラインドとテイストを合わせることで、空間全体の統一感が生まれます。
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【広さ別】リビングと和室の最適な広さと家具の配置ポイント
最後に、より具体的に間取りを考える上で重要になる「広さ」と「家具配置」について解説します。LDK全体の広さとのバランスを考えながら、最適なサイズを見つけましょう。
定番の4.5畳和室。リビングとのバランスが良い家具配置とは
4.5畳は、客間としても、家族のセカンドリビングとしても使いやすい、最もバランスの取れた広さです。リビングに置くソファが和室への動線を塞がないように注意し、仕切り戸を引き込む「戸袋」のスペースも考慮してレイアウトを考えましょう。
コンパクトでも多機能な3畳の畳コーナーの作り方
3畳ほどのコンパクトなスペースでも、書斎やキッズスペースとしては十分な広さです。カウンターを造作してスタディコーナーにしたり、小上がりにして収納を確保したりと、機能を絞ることで多目的に活用できます。空間を圧迫しないよう、壁は作らずオープンな畳コーナーにするのがおすすめです。
広々とした6畳以上の和室。リビングが狭く見えないための工夫
6畳以上の本格的な和室は、客間や両親との同居スペースとしても活用できます。ただし、リビングとのバランスが悪いと、リビング側が狭く感じてしまうことも。仕切りはガラス戸など透明感のあるものを選んだり、天井をリビングとつなげたりして、圧迫感を軽減する工夫が必要です。
ソファとテレビはどこに置く?生活動線を考えたレイアウトの基本
リビングの主役であるソファとテレビの配置は、和室との位置関係を決める上で最も重要です。一般的には、「テレビの横に和室の入り口が来る」レイアウトが多く見られます。ソファに座った時に、和室で遊ぶ子どもの様子が自然と目に入るような配置を意識すると、暮らしやすい間取りになります。
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まとめ
リビングと続き間の和室は、デザイン性と機能性を両立できる、注文住宅ならではの魅力的なレイアウトです。
成功の鍵は、「自分たちの家族が、その空間でどのように過ごしたいか」を具体的にイメージすること。今回ご紹介したレイアウトのパターンやデザインのコツを参考に、ぜひハウスメーカーや設計士の方にあなたの理想を伝えてみてください。
この記事が、あなたの「かっこいい家づくり」のヒントになれば幸いです。